by Seismic Kanto Research Project, ERI, Univ. Tokyo
SK-netは首都圏の自治体等から提供された震度計や強震計の強震波形データをデータベース化しています。自治体震度計は計測震度を観測するのが目的であるため、時刻、極性および方位等が正確であるとは限りません。掲載されている波形表示等を利用する場合は、以下の点にご注意ください。
1. データの時刻の問題
1.1 波形データの時刻が正確とは限らない
GPS等で常に時刻を校正している場合は時刻は正確ですが、すべての震度計がGPSで時刻を校正しているとは限りません。
1.2 波形データの時刻が系統的にずれている場合もある
一部の震度計では、波形データの時刻が15秒ずれているものがあります。これは観測点や観測時期によって異なります。
このようなことから、波形表示の時刻を使う場合には、時刻のずれの有無を確認するようにしてください。
2. データの極性の問題
2.1 上下動の波形データの+側が、上向き(UP)とは限らない
震度計は、+側がどちらでも正常に動きますので、波形データの+側が常に上向き(UP)とは限りません。観測点によっては、+側が下向き(DOWN)の場合があります。修理などで途中から極性が反対になるケースもあります。
2.2 NS成分の+側がN、EW成分の+側がEとは限らない
これも同様な理由です。
3. NSやEWのセンサーの方位の問題
3.1 NS成分やEW成分が、正しく南北、東西方向であるとは限らない
震度計は、NS成分やEW成分の方位が正しく南北、東西を向いていなくても正常に動きますので、水平方位は正しいとは限りません。
4. データがアップされるタイミングについて
4.1 データがアップされるタイミングは数日から1年後(不定期)
各ネットワークからのデータの収集方法は、オンラインの場合もあればオフラインの場合もあり、それにより収集されるタイミングも数日遅れから1年遅れなど様々です。
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